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(5)“装飾”に力を入れる
JavaScriptやFlashといえば、サイトの装飾効果には欠かせませんが、中国のサイトでは特に装飾にこだわる傾向が強いようです。若者のブログサイトであろうが、大手企業の公式サイトであろうが、中国のサイトはJavaScriptやFlashを用いたデザインであふれています。さらにBGM(バックグラウンド・ミュージック)のほか、雪片を降り散らすスノーフレークや、カーソルの動きに従って花びらが散るといったトレイリング・カーソルなどの導入は、欧米のサイトではあまり人気はありませんが、中国では当たり前のデザイン要素となっています。

(4)スクローリング・テキストの多用
テキストをスクローリングで読ませるやり方は、かつて非常に流行したことがありましたが、1998年ごろにはすでに時代遅れのデザインとなっていました。しかし、中国のサイトでは相変わらず多用されています。

(3)けばけばしい色づかい
ビジターの目を引くには、明るい色を使うのが最も効果的です。しかし、明るい色も使い過ぎると「けばけばしく」なってしまいます。残念ながら中国のサイトでは、けばけばしさが目立ちます。そしてユーザビリティ(使い勝手)よりも「カラー多用」を優先するために、肝心の文字が読みにくいサイトがざらにあるのです。こうしたカラー多用の背景には、中国のネットユーザーの平均年齢が諸外国よりも低いことが関係していると思われます。

(2)イラスト動画やフラッシングの多用
中国の一般的なサイトにはイラスト動画があふれています。欧米のサイトデザインに慣れたユーザーから見ると、中国のサイトは、動くアイコンや、色が点滅的に変わるフラッシング・グラフィックスの使用頻度があまりにも高いので、うんざりしてしまいます。しかし中国人ユーザーにとっては、わずらわしくはないようです。

(1)ページの価値は情報量で決まる
「できるだけたくさんの情報を詰め込む」というのが、中国人の典型的なページ作りの姿勢です。「見た目の良 さ」にポイントを置いたデザインに慣れた海外のユーザーから見ると、ぎっしりと情報を詰め込んだ中国特有のレイアウトにはうんざりしてしまうかもしれませ ん。しかし中国人にとっては「情報が少ないページは価値がない」ので、ゆったりした見やすいレイアウトであっても、ビジターにとっては「情報量が少ない ページ」と見なされ、ほかのサイトへ移行するきっかけを与えることになってしまうのです。

中国に関心を抱くビジネスマンがよく引用する言葉に、孫子の兵法の「敵を知り己を知れば、百戦危うからず」があります。これは海外市場をターゲットとする場合によく引用される名言であり、Eコマース業者にとっては競合サイト分析の必要性を強調する言葉にもなります。中国のWEBデザインの傾向を知ることは、「中国向けWEB制作」の基本とも言えるものですので、以下に中国ならではのWEBデザインの傾向についてご紹介しましょう。当然、欧米のWEBサイトとの比較に重点が置かれますが、その違いが「中国らしさ」ということになります。

最初のころのジョンソン氏の分析は、「中国は発展途上国であるため、(デザイン感覚も)欧米に遅れている」というものでした。しかしデザインや芸術的好みが、時間をかけてゆっくりと進化していくことは一概に悪いとは言えないのではないか、と彼は思い始めたのです。たとえばいま、ルネサンス様式で描かれた絵を自分の家に飾る気はまったくないけれど、ルネサンス時代であったら恐らく当然のごとく飾っていたはずだ、と彼は考えています。要するに長い年月によって、人間の絵に対する趣味も進化したわけです。中国はいま、“デザイン・エボリューション(進化)”の途上にあるのかもしれません。

いったい中国人は、こうしたWEBサイト上の情報をすべて消化しているのでしょうか。何よりも、こうしたサイトに何の抵抗感もないのでしょうか。中国では、同一ページに複数のアニメを使ったり、ページテーマとは別の内容を表示する「ポップアップ」や、写真などの上に別の情報を載せる「オーバーレイ」などを多用するサイトが当たり前のようにあります。現在の欧米のデザイナーなら絶対に用いないやり方が、今でも中国ではまかり通っているのです。これについてジョンソン氏は、「まるで1995年当時に戻ってしまったようだ」と、感想を述べています。

これらは、あくまでも一般ユーザーが選んだものなので、デザイナーを対象にした場合は違う結果になるかもしれない、とジョンソン氏は断ったうえ、次のようにコメントしています。「Baidu.com(露骨にグーグルのデザインをコピー)と、Ren Ren.com(明らかにフェイスブックのデザインをコピー)は例外としても、ほとんどのサイトに共通して言えることは、あきれるほど文字が多いということ。と同時に、グラフィクス(写真や図形)の多用が目立つか、逆にまったく使わないかである」。こうした傾向をどのように理解すべきか、ジョンソン氏は困惑してしまったそうです。

外国人が中国のWEBサイトを見ると、多くの人が驚くそうです。中国河南省の大学で教鞭を執る、アメリカ出身のニック・ジョンソン氏もその一人でした。以下は、ジョンソン氏が指摘する「中国のWEBデザインの特徴」についてです。2005年の夏に中国にやってきた彼はすぐに、欧米と中国の文化的な違いが一筋縄ではいかないと感じました。言葉や外見の違い以外にも、ユーモアのセンス、興味、芸術的な好みなどにも微妙な違いがあることに気づいたからです。

(5)「過度のデコラティブ」

中国のサイトは、若者のブログであろうが大企業のサイトであろうが、FlashやJava Scriptなどで作られた画像やアニメが多用されています。しかもそれらは、純粋にデコラティブ(装飾的)な目的で作られています。これは中国人好みのデザインなのでしょう。

(4)「スクローリング・テキストの多用」

かつてはテキストデータが上下・左右に動くスクローリング方式が流行った時期がありましたが、中国では依然としてスクローリングが人気です。これは情報をたくさん掲載するには、スクローリング方式のほうがスペースを無駄なく使えるという理由からです。

(3)「はでな色を数多く使う」

色の使い方についても、大きな違いがあります。中国のサイトは、はでな色を多用します。確かに鮮やかな色は人の目を引きつけますが、読みやすさという点ではマイナスです。中国のサイトがカラフルなのは、ネットユーザーの年齢層が低いという証明かもしれません。

(2)「アニメやアイコンの多用」

中国のサイトは、アニメや動くアイコンなしには考えられません。欧米人から見ると、非常にわずらわしく感じます。最近の調査では西側のデザイナーは、アニメやアイコンなどはデザイン要素から排除しているそうですが、中国でのアニメ多用傾向は当分続きそうです。

中国のWEBデザインと欧米のそれとは大きな違いがあります。以下に中国の特徴を紹介しながら、その違いの理由について簡単に説明しましょう。

(1)「情報掲載量が多い」

中国では、どこにそのサイトと直接関係するコンテンツがあるのかわからないほど、さまざまな情報が掲載されているサイトが多くあります。こうしたレイアウトは欧米では反感を買いますが、中国のユーザーは気にしないどころか、情報量が少ないと「サイト自体の価値が低い」と見るようです。

(2)簡体字を使う

台湾や香港、その他伝統的な中国社会をターゲットにする以外は、漢字は簡体字を使います。

(3)大きめのフォントを使う

漢字は複雑なので、小さいフォントだと読みにくいものです。そこで読みやすくするために、テキストには大きめのフォントを用います。基本的な書体はSimSun(宋体字・明朝系)が使われています。

もし、中国語でサイトを制作しようとする場合、次の点に注意する必要があります。

(1)北京語を使う

北京語であれば、中国のどの地域の人でもだいたい理解できます。ただし、特定の地域市場をターゲットにする場合はこの限りではありません。

中国の風景画には、中国ならではの独特のあじわいや美しさがあります。そうした中国の代表的な風景を描いたウォールペーパーを楽しめるサイトがあります。下記のURLにアクセスすれば、30点に及ぶ作品を見ることができるばかりか、ダウンロードも可能です。WEBデザインのヒントや素材にもなりそうです。

http://www.smashingshare.com/2010/04/07/30-beautiful-chinese-landscape-wallpapers/

ほかのアジア諸国同様に、中国人ユーザーは、インタラクティブやユーザー参加型を好み、商品情報を友人どうしで知らせ合ったりしています。

中国では、口コミによるサイト宣伝が大きな力となります。中国人ユーザーが抵抗なく受け入れられるように、中国文化や芸術を念頭に置いたデザイン性を心がけ、コンテンツ表記は英語のほかに、中国語の翻訳を添えることができれば理想的です。

さらに英語の検索エンジン同様、中国語の検索エンジンでもサイトの上位表示(SEO)は重要なポイントとなります。

http://www.chinaren.com/

デザイン的な観点から言いますと、女性の人気ファッション系サイト「rayli.com」や、同窓生向けコミュニケーション・サイト「chinaren.com」などのように、中国の人気サイトは写真を多く取り入れています。

これは中国人ユーザーが、じっくりサイトを見るというよりも、サッと目を通してビジュアル情報を楽しんでいるからです。

http://www.rayli.com.cn/

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